今回は「クローズドクエスチョン・オープンクエスチョン」について書きます。
2019年7月、1つの大企業「吉本興業」の社長会見が
世の中で物議を醸しています。
当該企業の内情も事実も全く存じ上げていないので、
今回のブログでは私情を一切入れずに(思うところは多々ありますが…)
会見内の記者との質疑応答についてのみを書きます。
私もお笑いが好きで幸せを頂いている1ファンですが、
今回はその思いは置いて書きますね。
まず仕事をする上で、社会人としての“大問題”な点がありました。
それは『クローズドクエスチョン』『オープンクエスチョン』という概念を
持っていなかった?『知識』として持ち合わせていなかったということです。
記者の「クローズドクエスチョン」に対して、
社長の応答・回答は「アンサーファースト」でなかったということです。
どういうことか???
拙著『トヨタで学んだトップ営業マンの売れる技術』
(明日香出版社)内でも書きましたが・・・、
まず「クローズドクエスチョン」とは?
「Yes or No」や「〇 or ×」で答えられる質問のことを言います。
更に言うと、クローズドクエスチョンは、
質問に対して、まず“答え”を伝えるというものです。
(仕事だけではありませんが…)仕
事ではクローズドクエスチョンに対して、
「はい」 or 「いいえ」
「できている」 or 「できていない」、
「合っている」 or 「間違っている」、
「簡単」 or 「難しい」etc...
“答え”を先に伝えるのです。
それが「アンサーファースト」です。
これは、社会人としての
“最低限のルール”だと私は考えています。
“答え”をまず伝えた上で、
理由・根拠を述べるのであれば述べるのです。
しかし、先の社長はどうでしたでしょうか?
例えば・・・
「〇〇という発言は事実ですか?」
「パワハラというご認識は?」
「ご自身の進退は、報酬削減だけでいいとお考えですか?」etc...
大企業の「リスクマネジメント」に興味があり、5時間半のほぼ全部を
拝見しました。
ここでは感想は言いませんが…、事実として言えることはただ1点です。
『クローズドクエスチョンに対して、
アンサーファーストで答えない』
ということです。
そのため、真摯な答えには聞こえないということです。
論争の内容、実際にどうであったかは、
私がわかるわけありませんし、この場で話すことではありません。
ただ、(真実はどうであれ)社長は質問に対して必死に
お答えになっていたこともまた事実です。
ただ、「アンサーファースト」でないが故、質問に対しての論点がずれ、
答えを見失ってしまっていることは何度となくあった印象を受けました。
会見時間も、もっと短く、さらに記者が納得できる会見に
なったのではないかとも思いました。
本質とは別のところで“マイナスの印象”が
生まれてしまったことは事実です。
「アンサーファースト」…、必要です。
そしてコミュニケーションの難しさ、
コミュニケーションの知識の必要性、私自身改めて感じました。
一方、営業マンはお客様から1つでも多くの情報獲を得するために、
必要な質問方法として「オープンクエスチョン」(一言で答えられない質問)を
多用するように教えています。
「クローズドクエスチョン」では、お客様が話していただく場面を
少なくしてしまうからです。
営業マンにとって大切な「オープンクエスチョン」については
改めて書きますが、今回はとてもタイムリー、且つ営業マンというよりも
「全社会人」にとって、とても大切なコミュニケーション方法だったので
多くの方が目にしているニュースを例にして書かせていただきました。
株式会社 ウィングパートナーズ
代表取締役 酒井 亮
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