今回は、「お中元」での出来事を書きます。

 

先日、打ち合せの際に取引先の社長からお中元を頂きました。

 

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打合せの前に、「つまらないものですが…」と
テーブルの上に大きな紙袋が出てきました。

 

 

「はっ!!」

 

その瞬間、私は営業マン時代にお客様から
ご説教を頂いたことを思い出しました。

 

 

自動車販売のご紹介をいただいたお客様へ
タオルを「御礼」に持って行ったときのことです。

 

 

十数年前、私もお客様へお出しする時に
「つまらないものですが…。」と
全く同じ言葉を口にしました。

 

 

次の瞬間、お客様は笑顔で

 

「つまらないモノなら持ってこない方がいいよ。」
と。

 

 

 

もちろん、本気でおっしゃったわけではありません。

 

私も本当につまらないモノだと思って
お渡ししたわけではありません。

 

 

へりくだった言い回しをしただけです。

 

 

しかし、お客様のそのことばで、
私は「確かに!!」という思いになりました。

 

 

日本では、「自分を謙遜するのが美徳」という風潮があります。

 

私もその点はとても大切なことだと感じています。

 

 

しかし、何十歳も上の礼節をわきまえていらっしゃる
お客様から言われると…。

 

「謙遜の仕方は言い方である」と感じました。

 

 

 

今回の場合、自分が渡す相手を考えて
そのモノを選びお渡ししているわけです。

 

そこに「つまらないモノ」というのは確かにおかしい!!

 

と、先日テーブルの上に出てきた
大きな袋に入った菓子折りを前に改めて思いました。

 

難しいですが、言い方なのです。

相手に対して良かれと思って、送るモノです。

 

 

 

そこで、以前ある方からお送り頂いた菓子折りに
一筆書かれていた一言をご紹介します。

 

 

 

「御笑味ください」

 

よく贈り物、頂き物をする方なら
当たり前のことばかもしれませんが、
私は頂き物をする方ではないため、
とても素敵な言葉だと思いました。

 

もう、何年も前のことですが今も忘れられません。

(失礼ながら、それがどんなお菓子だったかは
忘れてしまいましたが…。)

 

 

御笑味ください…。

 

「御笑味ください」

 

「食べ物を他人に贈るときなどに、粗末な品ですが
お笑い草にひとつ召し上がって下さい、
という謙遜の気持ちを込めていう語。」
デジタル大辞泉(小学館)

 

 

「ご賞味ください」ではなく…、
笑顔で食べてください。


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モノでしたら「御笑納ください」と書きます。

 

私もモノをお送りする際、
何度か書かせていただいたことがある文字です。

 

 

 

これらのことを“笑顔”で社長にお伝えし、
一緒においしく頂いたことは言うまでもありません。



株式会社 ウィングパートナーズ
代表取締役 酒井 亮 

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