こんにちは。
前回のブログでは、ビジネスマナーの重要性についてお話しました。
今回はその続きとして、ビジネスにおける「返報性」の法則についてお話しします。
まず、「返報性」という言葉を聞いたことがありますか?
そんなに普段耳にしない言葉だと思います。
しかし、人との付き合いの中で実は殆どの場面で無意識に使われている心理なのです。
返報性とは、簡単に言うと「何かをしてもらったら、お返しをしたくなる」という
“人間の心理”のことです。
特に日本人はこの返報性を非常に大事にします。
例えば、年賀状、お中元、お歳暮、これらも返報性からなる習慣・文化なのです。
「人は誰かに好意を受けると、それを返そうとする強い欲求を感じる」
これ、分かりますよね?
・ある子が自分のことを好きだと知ったとき、今まで全く気にもしていなかった子なのに
急に気になるようになる。
・相手のことを知らないのに、相手は自身のことを知ってくれていたから喜んだ。
・すごく気持ちの良い挨拶をしてくれたから、気持ちの良い挨拶を返さなければと思う。等。
ビジネスの世界でも考えていきましょう。
私も20年以上も社会人として生きていますが、この返報性の法則はビジネスにおいて
非常に重要な役割を果たしていることを痛感しています。
「返報性」は相手に良い印象を与え、信頼関係を築き仕事を円滑に遂行させるための
強力なツールです。
例えば、一番身近な話をすると先輩や上司、同僚、部下や後輩に対しても
気持ちの良い挨拶を相手より先にしたり、モジモジと小さな声で話さずに(意識をして)
大きな声でハキハキとした返答をしたりする・・・。
困っている顧客に対し、こちらが歩み寄り顧客の業務を円滑に遂行してもらう。
部下(上司)が困っているタスクを手伝い、業務を早く完遂させる。
これらは今からでもすぐにでき、これだけで自身の評価を(少なからず)間違いなく高め、
周囲の人々からのサポートを受けやすくする環境を作る効果があります。
逆に、冷たい態度や無関心な態度をとってしまうと、相手からの協力を得るのは
難しくなります。
当たり前ですよね?
周りにいなくはないと思います。
皆さんの周りに“周りに人が集まってくる人”っていると思います。
全員とは言いませんが、殆どの“周りに人が集まってくる人”は明るく、
人を楽しくする表情や語り口ではありませんか?
一言でいうと、「気持ちよく、人と付き合える人」です。
「相手に自分と気持ちよく付き合う環境を作っている」のです。
よく若手の営業研修でこの話をします。
すると、受講者から「そういうのがうまくできない」や「苦手」といった声が挙がります。
私も“プライベート”では、得意ではありません。
むしろ苦手です。
しかし、“仕事”ではやります。
ここで質問です。
“仕事でのコミュニケーションの仕方”を“プライベートの延長線上”に置いていませんか?
実際にこのように考えている人が非常に多いのです。
仕事では部屋にいる、プライベートで崩した格好はしませんよね?
それは仕事モードの格好があるからです。
コミュニケーションも同じなのです。
少し違う角度で…、仕事をしていると雑談でもビジネス上の話でも
“つまらない話”をする人が多くいます。
しかし、面白いという表情で聞いてあげる場面ありますよね?
その時、皆さんは「演技(仕事の格好)」をしているのです。
興味のない話を「興味がありません」「面白くありません」殆どの人は言いません。
苦笑いでも面白そうに聞きます。
つまり、嫌な印象を相手に与えない演技を自然としているのです。
コミュニケーションでも「相手に自分と気持ちよく付き合う環境を作る」ために、
自分発信の言動を「演技」すればいいのです。
仕事がしやすい環境、成果が出やすい環境にするためです。
行動量や質の話にもなりますが、こと、営業マンの仕事は
「返報性」が顕著に表れてしまいます。
ここで、いくつかの具体的な例を挙げてみましょう。
「●●さんはよくウチに来て(連絡をして)くれる」
「●●さんと話していると気持ちがいいんだよ」
「●●さんは、トラブルをすぐに解決してくれる」
「●●さんの値段を無理してくれる」
「●●さんの提案が秀逸」
「我々が知らないことを●●さんは教えてくれる」
だから・・・、
「●●さんが困ったときは付き合ってあげよう」
「●●さんの力になれるならウチも協力しますよ」
「●●社(競合)も来たけど、帰ってもらったよw」
最後に下記6つのことを見直してみてください。
そしてできていないことを変えてみてください。
1.清潔感のある身なりをすること。
2.ハキハキと話すこと。
3.感謝・挨拶・謝罪の言葉を忘れないこと。
4.自分が先に動くこと。
5.相手の期待値よりも高いものを意識して動くこと。
6.継続的に相手に対して気配りを続けること。
これだけで景色が変わっていきます。
働きやすい環境を作る簡単にできるものだと私は考えます。
是非、意識してみてください。
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