こんにちは。
仕事をしていて、こんな声を耳にすることはありませんか?
「今の若手は…」「昔と比べて意欲が足りない」「若いのはなんか…」「自分たちの頃はもっと…」。
私の仕事柄、特に中堅やベテランのマネジメント層から、こうした意見がよく聞かれます。
しかし、本当に「今の若手」は“変わった”のでしょうか?
それとも、変化しているのは環境やツールであり、
必要とされているのはマネジメントの方法の変化なのでしょうか?
私は中高年のビジネスマンが「今の若手」に不満を抱いてしまう理由は、
若手そのものにあるのではなく、世代間の価値観やITツール・法規制等の
「働き方の違い」そしてそれに対応しなければならない「上司側の課題」
にあるのではないかと思います。
若手社員が情報を取りに行く手段や選択肢、スピードは驚くほど優れています。
彼らは“デジタルネイティブ世代”であり、インターネットやSNSを駆使して必要な情報を
短時間で集める能力に長けています。
一方、中堅やベテラン層は「経験値」や「直感」を重視する傾向があります。
この違いが、若手の行動や成果に対して不満を感じる原因の一つになっているのです。
マネジメントの立場にある方にぜひ考えていただきたいのは、
部下をどのように「許容」し、「承認」しているかという点です。
私は、これまで多くのクライアントで“リスペクトされている上司”
“そうでない上司”にヒアリングをしてきました。
その中で前者の、会社としても評価され部下からもリスペクトされている上司に
漏れなく共通していた点は、「まずは自身で考え、動かせ、トライさせてみる」
というスタンスでした。
若手に行動の自由を与え、その過程をしっかりとウォッチしながらサポートをする。
このような上司の下では、若手も意欲的に挑戦し、成長を遂げていきます。
一方で、若手を「変えられる存在」として見ていない上司も少なくありません。
彼らは“過去の(変えられない)悪い結果”にのみスポットを当て、
「なぜこんな結果になったのか」とばかり考え、部下とコミュニケーションを取ってしまいます。
加えて、歳を重ねるにつれて「現状維持バイアス」が強まることも、この問題を深刻化させています。
過去のブログでも書いていますが、人間は生存本能から、できるだけ今の状態を維持しようとします。
このバイアスは、年齢と共にさらに強固になる傾向があり、
「自分がやってきたことが正しい」という思い込みが深まるのです。
そのため、若手の良くも悪くも柔軟な仕事のスタイルに対して、
不満やストレスを抱きやすくなります。
しかし、冷静に考えてみると、(私もそうでしたが)昔の若手も今の若手も、
「承認欲求」が強い点は変わりません。
100年前も100年後も、ツールは変わっても人間の本質は変わらないのです。
若手の承認欲求を満たすために必要なのは、
「彼らを許容し、挑戦させ、その過程をしっかりと見守ること」。
そして、どれだけ小さな成功であっても、彼らに“成功体験”を積ませてあげることです。
この積み重ねが若手のやる気を引き出し、組織全体の成果に繋がります。
私もコンサルをしていて、若手対象者に対しては成功体験をしっかりと
“言語化”させることを意識しています。
そうすることで、さらっと時間とともに経過していた
「円滑に行ったひとつの業務」が成功体験と変わるのです。
また、若手が失敗をしたとしても、それを成長の機会として捉え、
次にどう活かすかを一緒に考える。
その積極的な姿勢こそが、彼らの成長の(変える・変わる)ためのカギです。
私も現在46歳、30代から50代のビジネスマンに少しだけ小言を言わせてください。
若手は、彼らなりに必死に働き、成長したいと願っています。
そのためには、上司のサポートと信頼は欠かせません。
過去の成功体験や方法論だけに頼らず、変化する環境の中で若手と共に
成長する姿勢を持つことが、これからのマネジメントには求められます。
最後に、100年後も変わらないマネジメントの本質について考えてみてください。
それは、「許容」「承認」です。
この2つの違いをChatGPTに聞きました。
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「許容」
意味: 本来なら許さないようなことを、状況に応じて受け入れること。
ニュアンス: 完全に同意しているわけではないが、相手の行動や考え方を受け入れる姿勢。
例: 若手が失敗したとき、「仕方ない」「次に活かせばいい」と受け入れる態度。
「承認」
意味: 相手の行動や考えを評価し、認めること。
ニュアンス: 受け入れるだけでなく、「それで良い」「そのままで正しい」と積極的に認める態度。
例: 若手が挑戦して小さな成功を収めたとき、「よくやったね」「次も期待している」と褒める。
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そして兎にも角にも自分の組織を良くするため、
(自分のために)彼らの成長を後押しすることです。
ツールや環境がどれだけ進化しても、人を動かす基本は常に同じです。
是非、意識してみてください。
それでは、次回のブログでお会いしましょう。
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