こんにちは。
先日、私は関西方面に出張だったため、ついでに「EXPO2025大阪・関西万博」に行ってきました。
開催前からニュースで取り上げられることも多く、特に開催してからは毎日のようにニュースで
報道されていました。
皆さんも多く目にしたことと思います。
その中で「外国人が多くてマナーが悪い」「トイレや施設が汚れている」といった
ネガティブなニュースも散見されていたのですが、
私はそうした情報にはあまり興味を持っていませんでした。
なぜなら、大きなイベントにおいて、このようなネガティブなニュースは
必ず出てくるものだと私は思っているからです。
こんなものは、実際に自分の目で見て感じてみないとわからないと。
当日朝、万博のためにできた駅「夢洲駅」を降り、エスカレーターを登って早速行列が…。
それも想定していた範囲内でしたが、とにかく人が多い…。
30分ほど入場に時間がかかりましたが、入ってまず感じたことは「素晴らしい!」の一言。
圧巻の大屋根リング、それぞれのパビリオン(施設)の特徴的で斬新なデザイン。
そして、何より“きれい”という印象でした。
開催からまだ一週間というタイミングだったこともあり、
施設内ではゴミなどほとんど見かけず、快適に回ることができました。
また、飲食ブースにあるゴミ箱の前には複数のスタッフが待ち構えて、
ペットボトルのフタまで仕分けをしてくれるほど。
先程もお伝えしましたが、人の数はかなり多く、
人気のパビリオンでは東京ディズニーランドにも引けを取らない長蛇の列ができていました。
私も予約が取れずに諦めたしパビリオンや、予約なしでも入ることができるが待ち時間が
数時間と長すぎて断念したパビリオンもありましたし、1時間近く並んでやっと見ることができた
パビリオンもありました。
待ちのストレスはなかなかだなぁと改めて感じてしまいましたが…、
少なくともニュースで報じられていたような悪質なマナー違反や不快なシーンには
一度も遭遇せずに朝から夕方まで気持ちよく万博を満喫しました。
「百聞は一見にしかず」とはよく言ったもので、
自分の目で確かめることの大切さを改めて感じました。
そんな数日後、「万博熱」が冷めやらぬ前にとある新人営業研修で万博に行った話を出したところ、
対象者の一人がこんなことを口にしました。
「外国人が多くてマナーが悪いって聞きました。インスタグラムだったかSNSで
トイレや飲食スペース等すごく汚いって見たので、私は行こうとは思わないです。」
この一言を聞いたとき、私は大きな違和感を感じました。
「その情報は友人から?」と聞くと、「いえ、誰かはわかりません。」と。
その発言をした子は、自分の目で見たわけではなく、さらには名前も知らない人が発した情報を
鵜呑みにして「行かない」という選択をしています。
しかも、その情報の出どころは、あくまで個人のSNS投稿。
信頼性の高い公式な情報でもなければ、確かな裏付けがあるわけでもありません。
仮に写真があったとしてもほんの一部のほんの少しの時間での事実。
万博の敷地は155ヘクタールあるそうです。これをきっかけに調べました。
平米数(㎡)に変換すると「1,550,000㎡」。
仮にそのゴミが落ちていた事象は、その大きな敷地内の「1㎡」に範囲内です。
入場者数も2週間で100万人を突破したそうです。平均すると7~8万人/日が入る施設です。
ディズニーリゾート(ランド・シー合わせて)が約100ヘクタール。平均入場者数約7.5万人/日(2023年)。つまり、ディズニーの1.5倍の大きさに同じ客数が押し寄せているのです。
ディズニーで働く方々は約40年のナレッジが蓄積されてます。
一方、万博は?私も感じましたが慣れないスタッフが半年間だけ開催するイベントで
一生懸命働いています。
本題に戻しますね。
全ての情報を自分で検証するのは現実的に難しいこともあります。
しかし、私は今の時代に求められている能力の一つが「情報リテラシー」だと考えています。
情報リテラシーとは、「さまざまな情報源を適切に利用し、多くの情報を“収集”し、“整理”し、
そして自分なりに“発信”していく力」です。
この情報過多な今日において、何より重要なことは「本当にその情報は正しいのか?」
「その情報の背景にある意図は何か?」を意識しながら、
自ら主体的に動き、見て、感じるというプロセスを持つことです。
今、私たちは携帯電話やパソコン一つあれば、世界中の情報に一瞬でアクセスできる時代に
生きています。
また、興味のある情報は、待たずとも向こうから勝手に流れてくる。
(こと、人の不幸やネガティブな情報が非常に多い…。)
わざわざ自分から動かなくても、「なんとなくわかった気になれる」便利な環境が整っています。
しかし、だからこそ、自分の体験や実感を伴わない情報は、
どこかで薄っぺらになってしまう危険性がある。
今回、万博で実際に見て、聞いて、感じた自分自身の経験と、新人営業研修で話してくれた
「SNSで見たから行かない」という言葉を比較したとき、その危うさを強く実感しました。
自分の足で現地に行って、目で見て、肌で感じることでしか得られないものがあります。
情報は時に正確であり、時に偏っていて、時に誰かの主観で大きく色づけられてしまうものです。
そしてフェイク(ウソ)もそこら中に転がっています。
もちろん、他人の感想や体験談を参考にすること自体は悪いことではありません。
ただ、それだけを真実だと信じ切るのではなく、自分なりに「本当だろうか?」と疑い、
できる限り自分の目で確かめる姿勢を持つことが、これからますます大切になっていくはずです。
私自身、今回の万博訪問を通して改めて感じたことは、
「情報を受け取るだけで満足するのではなく、自分で動いて確かめることの価値」です。
インターネットやSNSがこれだけ発達している現代だからこそ、
あえて「自分で体験する」ことの重みが増していると強く感じます。
便利な時代だからこそ、手軽に済ませようとせず、時には時間も手間もかけて、
自分自身の「本当の情報」を取りに行く。
そんな姿勢を持つ人が、これからの社会で信頼される存在になっていくのだろうと思います。
これからも、情報に振り回されるのではなく、自分の足で情報を取りに行き、
自分の頭で考え、自分の言葉で発信できるよう、私自身も意識していきたいと感じています。
皆さんも、自分が普段どのように情報を受け取り、どのように判断しているかを
振り返ってみてはいかがでしょうか。
それでは、次回のブログでまたお会いしましょう。
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